2018年12月22日土曜日

「センスある日本語表現のために ― 語感とは何か」を読んだ感想


 センスある日本語を習得できるのではないかという淡い期待を抱いて、この本を手に取りました。
 なかなか苦しい思いをして読みましたが、残念ながら力及ばず、センスある日本語を習得することはできなかったように思います。

 内容としては、冒頭10ページほどでサブタイトルの「語感とは何か」について解説しているのですが、極めて難解で、ほとんど何も理解できません。著者も、“ただでさえ疲れている現代人の眠けを誘ったかもしれない” と書いているので、ここはもう安心して諦めることにしました。

 その後はずっと、150ページ以上に渡って、著者が集めた言葉の小話を続けていくような感じ↓です。

“辛いものが好きで「カレー」をよく食べてきた。このごろは「カレーライス」を食べることが多いが、昔はどこの家庭でも「ライスカレー」を食べたものだ。関西のほうに多いと聞くが、東京でも年寄りの中にはまだ「ライスカレー」と言う人がいる。晩飯の時間に三世代の家族が食堂につどい、爺さん・婆さんが「ライスカレー」を食し、父さん・母さんが「カレーライス」を食べ、坊っちゃん・嬢ちゃんが単に「カレー」を食っている家庭の図を想像してみると、ブレンド家族のようでなんだかおかしい。”

 あとがきで “「漫談 語感のはなし」といった調子のささやかなこの本” と著者が表現しているのですが、実際のところ、こっちのタイトルの方が正直だったのではないかと思ってしまいます。
 悔しいところですが、「センスある日本語表現」というワードに釣られたんだな、と反省しました。

 この本自体は決して悪いものではないのですが、日々進歩する新書のタイトル決定テクニックには注意しないといけないな、と思いました。

2018年12月21日金曜日

「宇宙は何でできているのか」を読んだ感想


 この本は、2011年の新書大賞に輝いたベストセラーのようです。

 前半は宇宙すごい、宇宙すごい、とグイグイ読ませる内容でした。
 ところどころ、こんな感じ↓で微妙なジョークが入っていて、ニヤニヤします。

“たとえばアメリカのバークレー国立研究所にある電子顕微鏡が電子にかける電圧は、30万ボルト。『ポケットモンスター』のピカチュウ君が備えている攻撃力の3倍ですから、相当なエネルギーですね。”

 ただ、後半で素粒子を順々に語り始めると、正直もう何を言っているのかさっぱりわかりません。
 繰り返しでてくる「もうおわかりですね」という言い回しに、いやーまったくわからないんだけどなー、と苦笑しつつ、ただただ文字を追い、雰囲気を味わうに留まってしまいました。

 それでもなんだかんだ最後まで読ませてしまうのは、たぶん著者の情熱かなあと思いました。
 本文中では、いたるところに日本のノーベル賞受賞者を織り交ぜて説明していて、日本人はこんなにも物理学に貢献しているのかと関心してしまいますが、きっと将来的には著者もそこに入るような学者なんだと思います。
 そのような超一流の学者であるにもかかわらず、自分の研究時間を割いて色々なところでメディアに出たり、こういった入門的な本を書いたりするのは、なかなかできることではないはずです。

 物理法則における究極の真理について、こんなふうに語っていました。

“もちろん私たち物理学者は、必ずそこに到達できると信じて日々努力しています。その研究に必要なエネルギーを高め、スピードを加速するには、多くの人々がこの学問に興味や関心を抱き、理解が深まるような環境をつくることも必要でしょう。素粒子物理学が何を目指しているのかを知り、それを「面白い」と思う人々が増えれば、人材やお金などの「エネルギー」がこれまで以上に集まるに違いありません。”

 ただ自分の研究を進めるだけでなく、裾野を広げるかたちで目的を達するような人物がノーベル賞に輝いたら、すごいと思います。最近、著者たちが推進している国際リニアコライダーの日本誘致が見送られるのではないかというニュースを見ますが、どうなるのでしょう。まあ、これがダメでも他に色々あるんだとは思いますが。

 この本は、ヒッグス粒子の発見がノーベル賞を受賞する前の時代に書かれているので、たった数年なのに、少し内容が古くなっています。
 今日みたニュースでは、暗黒物質とダークエネルギーを統合した「暗黒流体」なる概念が提唱されたとか言うので、最近の動向も追加したアップデート版が是非ともほしいなと思いました。

2018年12月20日木曜日

困った時のパクチー日記

何に困ったのかは明確にはしないのですが。
いちおう、更新するのです。

最近は冷え込むので、パクチーの成長はほとんど止まってしまいました。
まだ元気な緑色をしていて、枯れてはいませんが、この先は難しいと思っています。

12月13日

12月18日

12月19日

出来の悪い間違い探しみたいで見比べるのも面倒ですねこれは。
今日の報告はこれくらいです。
明日も何も書くことがなかったら、今度はパクチー料理について語りたいと思います。

2018年12月19日水曜日

エスカレーターのこと


 エスカレーターの片側開けは、古来より、思いやりの江戸しぐさとされてきました。半分うそですが、半分くらいはそうなんじゃないかなと思います。


 でも、深い地下鉄の乗り換えとかで、もはや昇る気のしないエスカレーターなんかを見ると、効率悪いし、なんかこう、交互に両側に立つくらいの方法を採っても良いのでは、なんて思います。


 最近は、片側開けをやめるように促す運動が始まりつつあるようですが、うまくいきますかね?どうしたら、みんなが納得して歩かなくなるんでしょう。

 1.構造的、制度的にエスカレーターを歩けないようにする
 2.エスカレーターを歩かなくてもよいと自然と思える構造にする

 理想的には2番だと思いますが、それはエスカレーターにちょっとしたイノベーションがないと難しそうなので、現実的には1番の方法で、ルールやマナーとして浸透させることになるんでしょうか。

 たまに、エスカレーターは歩くように設計されていない、という言葉を聞きますが、いやいや、実際歩けるし、それじゃあ万人に納得してもらえないでしょう、と思うところもあります。
 どうなんでしょう、大人の事情なんじゃないでしょうか。

 例えば、建築基準法を受けて定められた建築基準法施行令では、建物に設置する階段とエスカレーターの構造について、いくつか条件を示しています。

 おおざっぱに見ると、大きな店舗や、映画館などの施設に設置する階段は、一段の高さ(けあげ)を18cm以下にしなければいけないようです(23条の規定)。駅とかは22cm以下かもしれませんが。
 一般的なエスカレーターは、けあげが20-22cmを少し超える位らしいので、階段の条件に合わないものが多いのかもしれません。確かに、ちょっと足を高くあげないとエスカレーターは昇れないので。

 また、普段あまり意識していませんが、長い階段の途中には必ず平坦な踊り場があります。
 誰かが転げ落ちた時でも大事に至らないよう、高低差3-4m以内ごとに平坦部分をつくるようになっています。
 途中に平坦部分があるエスカレーターはかなり珍しいので、この点からすると、エスカレーターは転げ落ちたら危険だから動くな、というルールも合理的に聞こえるかもしれません。

 一方、エスカレーターは「昇降機」のカテゴリーで別途細かいことが規定されているので(129条の12)、階段が考慮するべきことを考慮している余裕はないのだと思います。要するに、エスカレーターは階段のような形をしていて階段に見えるけど、階段じゃないんですね。
 エスカレーターを階段のように歩く人が増えると、建物の所有者はエスカレーターを設置したはずなのに、実質、違法建築の階段を設置したのと同じになってしまう、なんてことになるのでしょうか。
 となると、エスカレーターを設置した人は、利用者におとなしく乗るよう呼びかけ、自身が違法建築を所有しているなんて不名誉を脱したいと考えるかもしれません。
 これは大人の事情です。

 と、まあ、これはかなり無理矢理なストーリーだとは思いますが、エスカレーターの片側開けは今後どうなっていくんでしょうか。
 これがマナーだ、といっても、良くも悪くも世の中は個人主義だと思うので、なかなか浸透させるのは難しいのではないかなと思います。

2018年12月18日火曜日

「9割がバイトでも最高のスタッフに育つディズニーの教え方」を読んだ感想


 そや氏はディズニーランドに行ったことがないので、そこがどれだけすごい所なのかはよく知りません。すごいすごいという声はよく聞くので、たぶんすごいところなんだと思っています。

 この本によれば、ディズニーは年間何千人もの新規バイトを雇って、一人前に教育しているそうです。
 教育係も多くはバイトで、驚いたことに、その教育係になっても、得られるのは栄誉あるバッジだけなんだとか。
 特に金銭的手当が付くわけでもないけれど、ディズニーはビジョンがしっかりしているから、みんな喜びを感じながら仕事をしている、とのこと。

 ディズニーみたいなキラキラした後ろ盾があるところはそれでもいいですけどね、他所ではなかなか真似できないだろうな、と思いました。
 ディズニーの教え方を実践するには、まずディズニーのような組織を作るところから始めないとまずそうです。

 アマゾンのレビューでは結構評価が割れていて、高評価の言い分も低評価の言い分も、ごもっともな感じです。実際、読みやすくて面白い本です。

 というかアマゾンのレビューってなかなか参考になりますね。
 こんなところに書く感想文の内容くらいだったらすでに書いてあったりしますし。
 ブログ存続意義の危機を感じます。

2018年12月17日月曜日

一ヶ月経過の記録


 そろそろブログ更新継続記録が一ヶ月になります。
 この一ヶ月は、書くための話題を無理に引っ張りだす意図もあって、よく本を読みました。
 買ったときに読まず、そのまま本棚に置いてあるだけになってしまった本を何冊か処理できたので、これは良いブログ効果でした。

 でも、いつまで継続できるかは雲行きが怪しいところです。
 良くなかったブログ効果の第一位は時間の浪費だと思うので。

 はたして、その浪費が不毛じゃないと思える日はくるのでしょうか…。

2018年12月16日日曜日

「現代ヤクザに学ぶ最強交渉・処世術」を読んだ感想


 タイトルに「最強」とあったので、どれだけ凄いのかと思って手を出してみました。
 ヤクザ小説のような部分とその解説で構成された、少し変わったハウツー本みたいなものだと思います。

 その業界の知識なしで読むと話の展開がよくわからない、という部分もけっこうありますが、なんとなく雰囲気だけは伝わる気がします。さっそく真似しよう、とは思いませんが。
 たぶん、ヤクザのやり方を自分の攻撃手段として参考にするよりは、こんな怪しい人たちがいるという事実を覚悟しておくための防御手段として参考にすればいいのだと思います。

 下手して身を滅ぼしたり、その手の人たちのカモになったら間違いなくヤバイので、できるだけ近づかないのが正解のはずです。